東龍 純米吟醸
『ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018』金賞受賞
清酒東龍は名前の響きが良いと思う。
ゴロも良いし、余韻もある。他の酒蔵には申し訳ないが
名前だけで損得している蔵元だってきっとあるはずだ。
前々から考えていたことがある。例えば月と草の文字ならべ。
ふつーの消費者からしたら酒のこまかい製法なんて暇じゃあないし
けっきょく、飲んでみるとどれもおなじような味がする。
どんな日本酒だって魚に合うだろうし、レンジで温めれば強い香りが鼻につく。
だから米からの旨味が活きたお酒と聞いても、ピンとこない。
米の旨味というが日本酒はそもそも米から出来ているのだから
米の味がして日本酒。それがあたりまえになっていて見えなくなっている特徴なのだ。
ところで東春酒造。ラベルやHPには〜物語と書かれて
独特なテイストの絵が使われてある。
要するに江戸時代から酒造りを続けておられ、特定名称酒だけを造っておられる。
売店も兼ねておられる店内に入ると、かすかな木の薫りと懐かしい雰囲気につつまれている。
外は名古屋市内を走る国道があり、あまり静かな場所とは言い難いが
蔵の建物だけが独特の空気感をまとったまま残されている印象だ。
おすすめはワイングラスでおいしい日本酒アワードを受賞した
龍田屋 特別純米酒
米の旨味にこだわりをもった蔵元が造る、まじりけのない米の酒を
米を食べるように味わってみるのが良いかもしれない。
〒463-0090 愛知県名古屋市守山区瀬古東3丁目1603
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